「石の上にも3年」という言葉があるように、辛くても耐え忍ぶ根気を持つべきだという考え方もあります。
しかし僕はあまりにも辛くてその環境にいることができない時は、環境を変えることを躊躇してはならないと思っています。
現在は転職も主流となり、昔と比べて選択肢が広がっています。
自分にとってもっといい環境がどこかにあるかもしれませんし、我慢して生きているほど人生は長くありません。
実際、環境によって雰囲気や人間関係はがらりと変わるものです。
一方で自分がその場から離れるという意味ではなく、その場に居続けたままで環境を変えるという選択肢もあります。
つまり自分がその環境で力を持って、自分が我慢ならなかった現実を変革するのです。
この記事でいう「環境を変える」という言葉には、この2つの意味があります。
いずれにせよ上手くいくとは限りませんし、リスクを伴います。
しかし自分の人生で納得いかない現状があるのであれば、なんとかしようというマインドでいた方が幸福感も上がるし後悔もしないはずです。
前者のリスクは、次の環境が今と変わらないかあるいはもっと居づらい場であるということです。
難しいことに、環境さえ変えれば必ず人生が良くなるとは限りません。
後者のリスクは、結果を出して人の妬みや恨みをかわないといけないということです。
職場の環境を変えたいのであれば、出世して実力者として認められないといけません。
僕は決して出世至上主義者ではありません。
出世しようとすれば理不尽と思っても組織に合わせたり、他人と競争することによって敵意を持たれたりといった面倒臭さもつきまといます。
だから出世が全てではないと思っています。
しかし職場を変えたいと思うのであれば出世するしかありません。
力を持っていない人間に環境を変革することなどできません。
いずれの方法で環境を変えるにしても、リスクを伴うことが分かります。
それでも共通していえるのは、前向きな選択としてそれをするべきだということです。
その場から離れたいと思っても、「どうせ他のところでも同じ結果だろう」と後ろ向きでいると現実にそういう結果がやってきます。
またその環境を変えようとしても、不平不満ばかり漏らして自分がどう行動すべきかということに考えが至っていない人は、何も変えることはできません。
思考は現実にそのまま反映されるものであり、現実を変えたいならまず自分の思考は前向きなものでなくてはなりません。
そのうえで行動を起こさなければ、何も現状は変わらないはずです。