2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

いっそネガティブに徹するという選択

なにかといえばネガティブであることは悪いこととされます。 しかしポジティブが良くてネガティブは悪いというのはあまりにも単純すぎる発想であり、僕は自分の中にあるネガティブな感情ともしっかりと向き合うべきだと思っています。 そもそもネガティブな…

【名著紹介】「普通がいい」という病② 泉谷閑示 講談社現代新書

5 愛の自給自足 自己否定の起源には「神である親を否定しないために、また親との関係を良好に保つため」というものがあります。 子どもにとって親は神のような絶対的存在です。 その親が自分の感情から子どもに当たったり冷たく扱ったりすると、子どもは自分…

【名著紹介】「普通がいい」という病① 泉谷閑示 講談社現代新書

著者は精神科医であり、本書では精神を楽にして生きるための考え方が記されています。 それは精神的に追い込まれている時に役立つだけでなく、そもそもの人生の本質を考える示唆を与えてくれます。 1 身体の声に耳を傾ける 規則的な睡眠や生活時間、食事など…

「シビル・ウォー」が警告する最悪のシナリオ

この前もしアメリカで内戦が起きたらという内容を描いた映画「シビル・ウォー」を見てきました。 衝撃作ですが、内容より映像によりインパクトを与えるタイプの映画なので文章で上手く伝えられません。 ただとにかくおすすめです。 内戦が起きればアメリカで…

1人の時間も大切にすべき

このブログでは人と関わることの大切さをたまに主張しているのですが、とはいえ1人で過ごす時間も大切にすべきだと考えています。 僕はいろんな人と会って話したいと思っていますが、同時に1人の時間も大切にしています。 1人じゃないとできない趣味が多いと…

幸福度という基準は適切なのか

幸福度の高い国、低い国、高い人、低い人みたいないい方をよくします。 しかしそんなものは客観的に測れるものなのでしょうか。 もちろんアンケートをとったり心理学的実験をしたりして測っているのでしょうが、人の主観によるものである幸福をそんなふうに…

策士策に溺れる

世の中で上手くやっていくうえではある程度ずる賢さも必要かもしれません。 誠実すぎるがうえに上手くいかない人もたしかにいます。 しかし常に策略を巡らして計算しているタイプもそれはそれで上手くいきません。 そういう人は短期的に見れば成功するかもし…

現代人に特有の心理② 一般的他者の視点を育てる

講談社現代新書から出ている山竹伸二さんの「『認められたい』の正体」という本では、現代人が身近な他者からの承認は重視するものの見知らぬ他者の承認を無視しがちだという主張がされています。 それについて2008年に起きた秋葉原の無差別殺傷事件の加藤被…

現代人に特有の心理① 仮想的有能感から脱出するには

講談社現代新書から出ている速水敏彦さんの「他人を見下す若者たち」という本で、現代の日本人は「仮想的有能感」が増大したと述べられています。 それは「自分は他人に比べてエライ、有能だ」という思い込みのことで、以前に比べて迷惑行為が増大してすぐに…